2008年4月22日、システムレベルでの消費電力削減にフォーカスしたソリューションを提供中の独独ChipVision社は、消費電力考慮の動作合成ツール「PowerOpt」とシステムレベルの電力解析ツール「P-SAM」のリリースを発表した。

KARMA-EDA2008-04-27


プレスリリース:http://www.chipvision.com/press/2008-04-22.php(英文)

「PowerOpt」は、昨年のDATEで発表された消費電力考慮の動作合成ツールで、SystemCまたはANSI-Cで書かれたビヘイビア記述から論理合成可能なRTL(Verilog)を自動生成可能。Cコードにおける関数の負荷などをツール内部でチェックし、ダイナミック・パワー及びリーク・パワーの最適化を実現。プロセス/温度/電圧のばらつきを考慮したモデリング技術を用いて、パワー/エリア/タイミングをトレードオフしながら消費電力が最適化されたRTLを自動合成でき、CPF/UPF両方のパワー制約ファイルも出力することができる。

「P-SAM」は、システムレベルでの電力解析のためのフレームワークで、ターゲットユーザーは、システムアーキテクト及びソフトウェア開発者。システムレベルでのシミュレーションによって設計の早期段階でシステムの消費電力を解析するためのツールで、ユーザーの仮想開発環境と接続してシステム上のプロセッサ、バス、ペリフェラル、メモリなどの消費電力を視覚化。バス/IPのトレードオフやハード/ソフトのパーテショニングやソフトウェア開発の最適化に役立てる事ができるという。

尚、両製品共に既に製品の出荷が開始されており、6月にアナハイムで開催される第45回DACにて一般公開される予定。日本国内では、イノテックが販売代理店として製品を供給している。

ChipVision社
イノテック株式会社
※記事提供:EDA Express

Interface (インターフェース) 2008年 06月号 [雑誌]

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