DSMソリューションズ、一押しはチップとパッケージの協調設計ツール「RioMajic」

EDSF2008に出展していた、DSMソリューションズのブースレポート。

DSMソリューションズは、海外EDAベンチャーの日本進出を手助けを行うベンチャー。今年は昨年も展示していた米Manhattan Routing社、米Rio Design Automation社の製品に加え、昨年新たに代理店契約を交わした米Athena Design Systems社のタイミング解析ツールを展示していた。

同社社長の伊予部氏に聞いたところ、AthenaのSTA「Milos」は、マルチCPUによる分散処理でマルチコーナー/マルチモードのタイミング解析を高速に実行、配線プランを最適化するツールで日本での展開はまだ始まったばかり。

Manhattan Routingのレイアウト最適化ツールは、既に日本でもユーザーがついており、自動配置配線ツールで対処できない「泥臭い人手の作業」の部分で効果を発揮しているとの事。

チップとパッケージの協調設計ツール「RioMajic」を手掛けていた米Rio Design Automation社は昨年マグマに買収され、現在はマグマの製品として図研が代理店販売を展開しているとの話で、伊予部氏は継続してコンサルティング活動を行っているとの事。

「RioMajic」は、、LSIパッケージのエスケープ・ルーティングや寄生を考慮しながら、チップ内部のI/O配置などを最適化するというツールだが、設計段階でチップとパッケージのコストを見積もることもできるため、IDMやパッケージメーカーに関わらず、セットメカー側でも利用価値の高いこれまでに存在しなかったオススメのツールだという。

DSMソリューションズ株式会社
※記事提供:EDA Express