コ・フルーエントは、今回のEDSFairが初出展。設計初期段階でのアーキテクチャ探索を実現するESLツール「CoFluent Studio」を展示していた。

KARMA-EDA2008-01-28


「CoFluent Studio」は、手書きの仕様書、UML/MATLABモデルなど設計初期段階のシステムレベルの情報・モデルから時間の概念を持つSystemCの「タイムド・ビヘイビア」モデルを生成し、システムのアーキテクチャを探索や性能解析を行うツール。

既存のESLツールの扱うモデルよりも更に抽象度の高いモデルを用いることで、より早期にアーキテクチャの探索や性能解析を実現できる点が同ツールの一番のアピールポイントで、組み込みソフト不要/ISS不要/ハードIP不要というのがひとつのキーワードとなっている。

「CoFluent Studio」は、アプリケーションの「タイムド・ビヘイビア」モデルを生成する「Timed-behavioral modeling」とプラットフォームのモデリングを行う「System Architecting」の2つの製品で構成されており、最終的にGUIベースのマッピング作業によってアーキテクチャモデリングジェネリックコンポーネントを用いてアーキテクチャモデリングするため、当然ながら見積もるパフォーマンスは他のESL環境とは違い、あくまでも予測値でしかないが、設計の最初の20%の段階で迅速にアーキテクチャを探求できる点が大きなメリットだという。

話によると同社は2003年にフランスで設立された会社で、既にアメリカ、ドイツ、イスラエル、日本に拠点を持っている。仏ナント大学での30年間に渡る協調設計の研究成果をベースとしているツールで、1998年にプロトタイプを作ってから2003年までの15年間に計20社が利用。その成果・実績を受けて2003年に製品化を果たした。既に顧客数はワールドワイドで10社を超え、日本でも1社大手が採用済み。今回のEDSFairでも反応は上々という事でESL先進国といえる日本市場に対する期待は大きいと聞いた。

※写真右の人物がCEOのステファン ルクレァ氏

CoFluent社※記事提供:EDA Express