シノプシス、マグマ、メンターがPowerフォーマット「UPF」に対応したローパワー設計用ツールの提供をあらためてアナウンス

2008年1月22日、シノプシスマグマメンターの3社は、Accellera標準フォーマットであるUnified Power Formatの「UPF 1.0」に対応したローパワー設計用EDAツールの提供を始めていることを発表した。プレスリリース(マグマ)

「UPF」はこれまで存在していなかった、デザインにおけるPower関連の制約フォーマットで、低消費電力化設計のニーズと共にその必要性が高まり、昨年業界標準のフォーマットとして登場したもの。ケイデンスを中心に標準化の進むもう一つのPowerフォーマット「CPF」と合わせて2大フォーマットとしてその標準化動向が注目を集めている。
※CPF:Common Power Format

シノプシス、マグマ、メンターは、以下の通り既に「UPF」に対応したソリューションの提供を開始しているが、日本でのEDSfair2008、米国でのDVCon2008と業界関連イベントの続くこの時期に、あえてPRの意味を込めて今回の共同発表を行ったものとみられる。

Low Power Methodology Manual: For System-on-Chip Design (Integrated Circuits and Systems)

Low Power Methodology Manual: For System-on-Chip Design (Integrated Circuits and Systems)

シノプシスのUPF対応ソリューション
ESLツール「Innovator」から論理合成「Design Compiler」、シミュレータ「VCS」、配置配線「IC Compiler」、DFTツール「DFT Compiler/DFT MAX」など、システムレベルからGDS-IIまでの設計フローの中で計11製品がUPFに対応。設計及び検証用IP「Design Ware」もUPF対応となっている。

◆マグマのUPF対応ソリューション
消費電力最適化ツール「Talus Power」、パワー関連のサイオンオフツール「Quartz Rail」がUPFに対応。

◆メンターのUPF対応ソリューション
検証プラットフォーム「Questa」、フォーマル検証ツール「FormalPro」、動作合成ツール「Catapult C」、配置配線ツール「Olympus-SoC」がUPFに対応。

尚、3社は、Accellera標準UPFの最新情報を1月25日にパシフィコ横浜で開催されるシステム・デザイン・フォーラム2008で発表する予定。
Accellera
日本シノプシス株式会社
マグマ・デザイン・オートメーション株式会社
メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
※記事提供:EDA Express