イヴとコーウェアが戦略的アライアンスを発表〜ESL環境とエミュレーターの接続でより強力な検証・デバッグを実現

2008年1月21日、ハードウェアベースの検証環境を手掛ける仏EVE社とSystemCベースのESL環境を手掛ける米CoWare社は、ハード/ソフトの協調検証に向けた両社の戦略的アライアンスを発表した。

発表によると、トランザクタによる外部モデルとの柔軟な接続を一つのウリにしているイヴのエミュレータ「ZeBu」が、新たにコーウェアの仮想開発環境「CoWare Platform Architect」と接続するためのトランザクタをサポート。これにより、両社の検証環境を繋げた協調検証が可能となり、SystemCとRTLが混在したSoCデザインの検証時間を大幅に短縮できるようになる。

すなわち、「ZeBu」と「CoWare Platform Architect」を接続し、デザインのRTLブロックを「ZeBu」で、SystemCブロックを「CoWare Platform Architect」でそれぞれ検証するという形で、両製品のいいとこ取りをした高速な協調検証を実現。試作ボードが出来上がる前、RTLインプリメントの前段階でより幅広いテストシナリオでデザインを最適化できるようになるという。

尚、イブは、昨年も米Bluespec社のESL合成環境と「ZeBu」のインテグレーションを発表しており、ESL環境と協力した包括的な検証ソリューションの提供に積極的。コーウェアもここ最近、カーボン・デザイン・システムズ、Synfora、今回のイブとサードパーティとの連携を加速させており、自社のESL環境を中心としたESLエコシステムの構築に力を注いでいる。

※両社製品の協調検証は今週開催のEDSFair2008にてデモが行われる予定。

※「ZeBu」に関する詳細は、日本イヴ株式会社にお問い合わせ下さい。
※「CoWare Platform Architect」に関する詳細は、コーウェア株式会社にお問い合わせ下さい。
※記事提供:EDA Express