Jasper、フォーマル検証ツール「JasperGold」は販売数倍増で今が使い時〜間もなくリリースするバージョン4.5を一足先に紹介

第44回DACに出展していた、Jasper Design Automation社のブースレポート。

Jasperのブースは、展示会場中央入り口の目の前という好立地で、定期的に行われていたフォーマル検証のプレゼン&デモはかなり盛況。ブースでは、間もなく7月にリリースされる予定の「JasperGold 4.5」が紹介されていた。

マーケティングVPのCraig Cochran氏によると、「JasperGold 4.5」では新たに並列処理に対応。この並列処理とは、一般的なマルチスレッドとは違い、「JasperGold」内部の複数エンジンをパラレルに動かして処理を軽くするというもの。更に、これまで未対応だったSystemVerilogのローカル変数もサポートされ、より複雑なプロパティも扱えるようになったほか、ARMのAMBA AXI、OCP、PCI Expressといった標準プロトコルのプロパティも検証用IPとして備えられたという。

また、「JasperGold 4.5」と合わせて、Web上で無償配布されている検証戦略のプランニングツール「GamePlan」もバージョンアップされる予定で、新バージョン1.2では何とEDAツールとしては珍しく日本語がサポートされるとの事。日本国内の大手ビッグユーザーのリクエストを反映しての対応だという。

尚、Craig Cochran氏にここ最近のJasperの実績を聞いたところ、昨年はワールドワイドで前年比200%の製品販売を達成し、ツールの売れ行きは非常に好調との事。北米に限らず、日本やヨーロッパにもヘビーユーザーが存在していると聞いた。また、傾向としては、全体的にPSLからSystemVerilogへとシフトする動きが目立ってきており、SystemVerilogベースの検証はいよいよこれからが本番。ツールも成熟度が高まり、未だフォーマルを利用していない設計者は、「これからが使い時」との事だった。


※写真はJasper Design Automation社のブースの様子

※Jasper社製品に関する詳細は、サイバーテック社にお問い合わせ下さい。
Jasper Design Automations社
※記事提供:EDA Express