Calypto、RTLレベルのPower最適化ツール「PowerPro CG」を初披露〜徹底的なクロックゲーティングでダイナミックな消費電力を最大60%以上カット

第44回DACに出展していた、Calypto Design Systems社のブースレポート。

Calyotoのブースでは、従来からの製品シーケンシャル等価性検証ツール「SLEC」と合わせて、今年3月に発表したばかりのPower最適化ツール「PowerPro CG」を展示していた。

「PowerPro CG」は、クロックゲーティング手法を駆使することで不要な回路動作を減らし、消費電力を削減するというRTLコードのPower最適化ツールで、「SLEC」で利用されている独自のシーケンシャル・アナリシスと同じ考え方を取り入れた最適化エンジンがベースとなっている。対応してくれたスタッフに「PowerPro CG」に顧客がついたかどうか確認したところ、現時点で名前は明かせないが「間もなく某大手が導入する予定」との事で、新製品の滑り出しは上々の様子。その他、日本ユーザーも含め複数の企業において本格的なツール評価が進められていると聞いた。

また、もう一方の「SLEC」については、導入済みユーザーにおける横展開が進んでいるようで、ニーズとしては、システムレベル記述対RTL検証の「SLEC SYSTEM」よりも、RTL対RTLの等価性を検証する「SLEC RTL」の方が若干多いのではないかという事だった。

ちなみに同社ブースへは複数回訪れたが、常にスイートルームは満室。日本からのお客さんも多い様子であった。

※写真はCalypto社のブースの様子

Calypto Design Systems社
※記事提供:EDA Express