2007年6月18日、シノプシスは、Multi-Voltage RTLシミュレータを手掛ける、米ArchPro Design Automation社の買収を発表した。

KARMA-EDA2007-06-19


プレスリリース:http://synopsys.mediaroom.com/index.php?s=43&item=468(英文)

今回の買収について、買収価格や獲得条件などの詳細は一切明らかにされていないが、買収に関する噂はDAC前から囁かれていた。

ArchProは、Multi-Voltageデザインの検証をRTLレベルで実現するシミュレータ「MVSIM」で足場を固めたEDAベンチャーで、設立は2004。社員数は約40名でカリフォルニア州ミルピタスに本拠を置き、インドのバンガロールにR&Dセンター、日本にも販売支店を持っていた。

昨年5月には資金調達第二ラウンドで450万ドルを調達し、今回のDACでは、「MVSIM」の機能を拡張した発表間もない新製品「MaVeric」を展示。聞くところによると、既にワールドワイドで10社以上の顧客を獲得しており、うち日本企業はルネサスを含め5社。「MVSIM」を用いたテープアウト実績は既に30を数えていたという。

シノプシスは、既存のSystemVerilogベースの検証ソリューションにArchProのパワー検証技術を取り込む事で、検証ソリューションとしての枠組みを更に強化する狙いで、ローパワー設計という側面でも大きな武器を手に入れた事になる。

※写真はDACでのArchPro社のブースの様子

シノプシス
http://www.synopsys.co.jp
※Archpro Design Automation
http://www.archpro-da.com/jp
※記事提供:EDA Express

Advanced Memory Optimization Techniques for Low-Power Embedded Processors

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