2007年11月6日、マグマは、TSMCの45nmプロセスに対応した「Quartz DRC」のランセットをリリースした事を発表した。プレスリリース

KARMA-EDA2007-11-09


Quartz DRC」は、TSMCリファレンスフロー8.0に採用されているマグマのインプリメンテーションツール「Blast」および「Talus」と密接に連携するDRCツールで、デザイン・データベースをエクスポートすることなくGDSIIレベルの不具合修正を行うことが可能。独自の分散処理技術による高速なDRC処理をウリにしている。当然ながら、サードパーティーツールとの互換性も備えており、TSMC45nmプロセスを利用する顧客は「Quartz DRC」を用いる事でTAT短縮を実現できる。

マグマによると「Quartz DRC」は、分散処理技術に加えて、デザインデータをポリゴンではなく座標で数学的に取り込む事によって高速な処理を実現しているとの事で、「どんなデザインでも2時間以内で処理」を公言。先頃開催された「Magma TechTalks2007」では、他社製DRCで15時間要した14GBのグラフィックチップ・データの処理を僅か2時間以内で終了したという話も紹介された。

尚、「Quartz DRC」は2005年の発表以降、各国の半導体企業で使用されており、90nm、65nm、45nm以下のプロセス・ノードのサインオフツールとして主要ファウンダリが認定。高速分散処理に加えてDRCルールの書き易さ(Tclで階層的に記述できる)もユーザーに喜ばれているという。

※「Quartz DRC」に関する詳細は、マグマ・デザイン・オートメーション株式会社にお問い合わせ下さい。
TSMC社
※記事提供:EDA Express