メンター、スキャンチェーン合成ツール「DFTAdvisor」の性能を大幅に改善〜処理速度が最大100倍、メモリ使用量は1/4に

2007年7月17日、メンター・グラフィックス社は、スキャンチェーン合成ツール「DFTAdvisor」の機能改善を発表した。プレスリリース

「DFTAdvisor」は、スキャンチェーンを合成するDFTツールで、ATPGが普及する以前の90年代から提供されている。昨今、圧縮スキャンによるテストパターン生成が主流になり、テストパターンを圧縮するためにスキャンチェーンの本数が数10倍から数100倍にまで増加。旧来の「DFTAdvisor」の処理速度では大規模デザインへの対応が困難となったため、性能向上を図った。

メンターによると、今回の機能改善により「DFTAdvisor」の処理能力は、従来のバージョンと比較して最大100倍、メモリの使用量も1/4以下を実現しているとの事で、これまで数日かけても処理が終わらなかった大規模デザインでも8時間以内で処理できるという。

尚、発表にはルネサステクノロジの多田修氏(設計技術統括部 システム設計技術開発部 部長)がコメントを寄せており、新しい「DFTAdvisor」の処理速度最大100倍、メモリ使用量1/4以下という性能値は、既にユーザーとして実証済だという。

※「DFTAdvisor」に関する詳細は、メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社にお問い合わせ下さい。
株式会社ルネサステクノロジ
※記事提供:EDA Express