2007年7月10日、NEC情報システムズは、プリント基板上のノイズ対策に特化したルールチェッカー「DEMITASNX」のバージョンアップを発表した。プレスリリース

KARMA-EDA2007-07-19


「DEMITASNX」は、プリント基板上のノイズを抑制するため設計支援ツールで、独自のノウハウに基づくデザインチェックを設計の段階で行う事により、ノイズ(EMI)の原因を試作前に除去。従来のEMIシミュレーションとは違い、CADデータさえあれば簡単かつ高速にデザインをチェックできるため、設計の出戻り無くし時間的・費用的な設計コストを削減することが可能。ボードの品質アップにも貢献する。

今回発売された「DEMITASNX」の最新バージョン3.8では、ルールチェック機能が強化されており、新たに「クロストーク(信号混信)チェック機能」を追加。これまで計12項目用意されていたルールが計13に増え、既存の「基板端チェックルール機能」も改良された。これらルールチェックの項目は、NECグループ内の設計実績をベースに選定されており、各チェック項目に設定するしきい値は、理論・実測検証により予め最適な値が設定されているという。

また、ルールチェックと合わせて行われるプレーン共振解析機能も強化されたほか、多頂点プレーンを使ったデータの処理速度も向上し、ケインデンスのAllegro、図研のBoardDesignerといったサードパティー製ツールとの連携がよりスムーズとなった。

「DEMITASNX」は、2001年の製品リリース以降、NECグループ内各部門をはじめ国内大手各社に対し、既に200セット以上の販売実績を持ち、現在は北米・台湾・アジア各国へも拡販中。今年も既にDATE、DACIEEE International Symposium on EMCといった国際的なカンファレンスに参加し、プロモーション活動を進めている。

尚、「DEMITASNX」の販売価格は1セット400万円から。2007年度1億6000万円、2008年度2億円の販売を見込んでいるという。

※「DEMITASNX」に関する詳細は、株式会社NEC情報システムズにお問い合わせ下さい。
※記事提供:EDA Express

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