2007年7月11日、アナログ/ミックスド・シグナル、RFIC開発向けのEDAツールを手掛ける、米Simucad Design Automation社は、トランジスタモデル「HiSIM」のマルチスレッドモデルをリリースした事を発表した。プレスリリース(英文)

KARMA-EDA2007-07-18


「HiSIM」モデルは、STARCと広島大学が共同開発した次世代トランジスタモデルで、その精度と速さは「BSIM4」を凌ぎ、現在のところ最新のCMC標準となっている「PSP」モデル以上とされている。

今回Simucadは、この「HiSIM」モデルのマルチスレッドモデルをリリース。同社のマルチスレッド対応の回路シミュレータ「SmartSpice」にて、「HiSIM」を用いた分散シミュレーションが可能となった。

Simucadでは、既に「BSIM4」、「BSIM3」のマルチスレッドモデルをリリースしているが、それらと今回リリースした「HiSIM」とのマルチスレッド処理における速度を比較したところ、常に「BSIM4」よりも高速。しばしば「BSIM3」を上回る速度を示したという。

尚、Simucadは、今回リリースした「HiSIM」のマルチスレッドモデルと合わせて、回路シミュレータ「SmartSpice」、SPICEモデルのパラメータ抽出ツール「UTMOST IV」を提供するほか、SPICEモデルのパラメータ抽出サービスも行っている。

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※Simucad社製品の詳細は、株式会社シルバコ・ジャパンにお問い合わせ下さい。
Simucad Design Automation
※記事提供:EDA Express