2007年6月27日、アナログ/RFおよびミックスシグナル設計向けの解析ツールを手掛ける、米Berkeley Design Automation社は、東芝が同社の回路シミュレータ「Analog FastSPICE」を採用したことを発表した。プレスリリース(英文)

KARMA-EDA2007-06-28


Berkeleyの回路シミュレータ「Analog FastSPICE」は、独自のソルバー技術と「multi-rate」シミュレーションエンジンによって、SPICE精度の回路シミュレーションを高速SPICE以上の速さで実現するという、ナノメータスケールの先端回路をターゲットとした次世代の回路シミュレータで、高精度なDCおよびPSS解析を高速SPICEの5〜10倍に当たるパフォーマンスで処理する事ができる。

「Analog FastSPICE」は、正式リリースから未だ1年に満たないツールだが、既にワールドワイドで大手各社に採用された実績を持ち、EDN Innovation Awards2006を受賞。Berkeleyには松下電器とNTTが出資しており、今年1月には日本法人も設立されている。

■株式会社東芝 セミコンダクター社 システム LSI 第一事業部システム LSI 設計技術部 システム LSI 設計企画・管理担当部長 樋渡 有氏のコメント:
「Analog FastSPICEは、アナログ及びRF回路の解析において、SPICE以上の精度と高速SPICEを上回るパフォーマンスを提供してくれます。これにより我々は、これまで不可能だった検証を行うことができるようになります。」

※写真はDACでの展示ブースの様子。ブースの壁には各社の採用をPRするパネルが多数掲げられていた。

※Berkeley社製品に関する詳細は、バークレー・デザイン・オートメーション株式会社にお問い合わせ下さい。
※記事提供:EDA Express