【DACレポート】コーウェア、もはや実機を超えた?「Virtual Platform」の最新デモを披露〜年末リリース予定の新バージョンも限定公開
第44回DACに出展していた、コーウェア社のブースレポート。
今年のコーウェアのブースは、プレゼンステージとデモスイートを主体とした作り。ステージでは芸人風のプレゼンターがデジタルカメラを題材に、仮想開発環境「Virtual Platform」を用いたHWとSW協調デバッグ手法を面白おかしく紹介。「Virtual Platform」は実機と異なり、メールに添付して配布する事ができるため、異なるロケーションで働いているHW設計者とSW開発者が協調して開発作業を進める事も可能。サプライ・チェーン全体に大きな効果をもたらすという話は説得力があった。
また、スイート内ではアーキテクチャ探求、ソフトウェア開発、カスタムプロセッサ開発の3種類のセミナが連日開催され、DAC初日に発表された、アックス社及びビート・クラフト社との協業に関するデモも披露。コーウェアの「Virtual Platform」上でアックスの組み込みLinux「axLinux」を動かし、更にそのLinux上でビート・クラフト社の動画開発ソリューション「Jaker」を走らせ、実ソフトウェアの動的評価を行うという最新のデモに、集まったエンジニアは皆驚いていた。聞くところによると、この3社のソリューションの組み合わせで、実機では困難なソフトウェアデバッグ(例えば、動画のスロー再生など)やソフトウェア完成後のハードウェアチューニングなど容易に実現できるという。
関連プレスリリース:http://www.coware.co.jp/news/2007/2007.06.04.html
更に、詳細は明らかにされなかったが、今年の年末に「Platform Architect」の新バージョン(Ver.2007.1)をリリースするという情報もキャッチ。仮想プラットフォーム開発の操作性が大幅に向上された製品のようで、デモを見た人からは非常に高い評価が得られたと聞いた。
※写真下は、アックス社及びビート・クラフト社との統合環境のデモ画面
※コーウェア社
※アックス社
※ビートクラフト社
※記事提供:EDA Express
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