スイスのMimosys、ハードとソフトの最適なパーテショニングで組み込みプロセッサの性能アップを狙う
第44回DACに出展していた、Mimosys社のブースレポート。
Mimosys社は、今年のDACが初出展のスイスのEDAベンダ。昨年設立されたばかりのスタートアップで、製品「Clarity」は、Swiss Federal Institute of Technology Lausanneおよび the Università della Svizzera Italiana での研究成果がベースとなっている。
「Clarity」は、組み込みプロセッサのカスタマイズを目的としたツールで、アプリケーションコード(C/C++)のボトルネックを解析し、負荷の高い処理をハード化することでパフォーマンスアップを狙うもの。具体的には、C/C++コードのプロファイリング結果をベースに、プロセッサのカスタムインストラクション、アクセラレータのHDLコード、アクセラレータとプロセッサのインタフェースコード、HDL検証用のテストベンチを自動生成することができる。
同種のアプローチは、以前からEDAベンダ及びプロセッサメーカーで進められていたが、Mimosysのツールは、ARC、MIPS、Xilinx MicroBlaze、Altera NIOS、Tensilica Xtensa、IBM PowerPC 405、ARMx、CoWare、Toshiba MePなど、様々なプロセッサのデザインフローとシームレスに繋がり、最適なプロセッサのカスタマイズを実現できるという。
尚、日本顧客及び日本への販売ルートは未だ存在していないという事であったが、DACでの評判は上々で多数の日本人エンジニアがブースを訪れているとの事。ヨーロッパでは既に何社か顧客がついているという話だった。
※記事提供:EDA Express
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