インドのSoftjin、レイアウトデータ/マスクデータのデータ比較ツール「NXCompare」を発表〜EDA用IP「Nirmaan」もバージョンアップ

2007年5月22日、EDAツールの開発用IP及び開発サービスを手掛けるインドのSoftJin社は、新製品「NXCompare」のリリースを発表した。プレスリリース(英文)

「NXCompare」は、異なる2種類のレイアウトデータ、マスクデータを比較するツールで、フォーマットや階層構成に関わらずデータ比較が可能。GDSII、OASIS、MEBES、OASIS、VSB、OpenAccessといった標準フォーマット/データベースをサポートしている。

「NXCompare」は、同社の提供するポストレイアウトツールの開発用キット「Nirmaan」をベースに開発されたもので、エンドユーザーに向けた「ツール」としては同社初の製品。「NXCompare」の開発にあたり、「Nirmaan」もバージョンアップされている。

Softjinによると、「NXCompare」の特徴は大きく下記5つ。

1.複数データフォーマットのサポート(今後も拡張予定)
2.分散コンピューティングによる高速処理
3.無制限のデータ処理能力(数百ギガバイトのGDS-IIも対応可能)
4.ユーザー定義可能な不要データのフィルタリング機能
5.コストパフォーマンスの高さ(市販DRCツールよりも低価格)

尚、分散コンピューティング機能は、「Nirmaan」のバージョンアップによって実現されているもので、今回のバージョンアップではその他に、処理速度の高速化(従来比10倍以上)、メモリ使用量の削減、出力ファイルサイズの削減、OpenAccess 2.2用ネイティブI/Fのサポートといった改善・機能追加が施されているという。

「NXCompare」の価格は1万ドル、「Nirmaan」の価格は10万ドルから(年間ライセンス)となっており、製品に関する詳細は、6月4日から開催される第44回で紹介される予定。日本国内での販売については、代理店となっている株式会社セルコン・テクノロジーにお問い合わせ下さい。

※記事提供:EDA Express