2007年3月12日、検証コンサルティングおよび検証系EDAツールを手掛ける、米Certess社は、EDAベンダとしての活動計画を亜発表した。プレスリリース(英文)

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Certessは、2003年に設立された会社で現在社員は18名。(2007年1末時点の情報)本社はカリフォルニア州キャンプベルに置き、フランスにもR&D拠点を持っている。

同社は元々検証に関するコンサルティングサービスを中心に活動していた会社で、未だ詳細は明らかにされていないが、最初のEDA製品となる「Certitude」は顧客の製品開発プロジェクトを通じて社内開発されたもので、「ミューテーション解析」と呼ばれるソフトウェアのテスト手法を用いて検証環境の信頼性を評価する事が可能。既に多数のASIC検証で利用された実績を持っている。

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同社のボードメンバー3名はいずれもEDA業界で錚々たる経歴を持つ人物で、CEOのMichel Courtoy氏はインテルからケイデンスに移りレイアウト検証ツールのマーケティングを担当。その後、Quickturn Design Systems、Osprey Design Systems、Aptix Corporation、Frequency Technology、とEDAベンダの役員を歴任。ケイデンスに買収されたSilicon Perspectiveの副社長も勤め、Certesに加わる直前まではケイデンスの副社長だった。

チェアマンのJacques Benkoski氏は、コンピュータ工学の専門化で現在はUS Venture Partnersに所属し、動作合成ツールのSynfora社の役員も兼務。これまでST Microelectronics、Epic、Synopsys、EDA Consortiumの役員を歴任し、2004年にSynopsysに買収されたMonterey Design SystemsのCEOも勤めている。

もう一人のボードメンバーGiuseppe Zocco氏は、Certes社に投資しているベンチャーキャピタルIndex Ventures社のボードメンバーでもあり、現在はConexant、Telegent Systems、Artimi、Jalunaと複数企業の役員を兼務。過去にマッキンゼーコンサルタントを5年間務めた経験も持っている。

Certessによると、同社の本格的なツール販売は今年のDAC以降から開始する予定で、そのツールの詳細は4月にフランスで開催されるDATEおよびDACにて明らかにされる予定。ちなみに日本国内では、株式会社エッチ・ディー・ラボが代理店として同社製品を扱う予定となっている。

※記事提供:EDA Express