2007年2月26日、コンフィギュラブル・プロセッサを中心としたプロセッサ・コアを手掛ける、米テンシリカ社は、独自の消費電力解析ツール、「Xenergy(ゼナジー)」を発表した。プレスリリース
「Xenergy」は、コンフィギュラブル・プロセッサ「Xtensa」ならびにダイヤモンド・スタンダード・プロセッサの両方に対応する消費電力解析ツールで、命令に対するサイクル毎の消費電力やある命令実行に対してアクティブとなるローカル・メモリの消費電力を見積る事が可能。アーキテクチャレベルで消費電力を意識した設計のトレードオフを実現し、大幅に消費電力を削減することができる。
特にカスタマイズが可能な「Xtensa」プロセッサの設計にあたっては、大きな消費電力削減効果を発揮し、テンシリカの行ったベンチマークでは、「Xenergy」の解析結果を元にプロセッサをカスタマイズする事で消費電力効率を2倍〜最大83倍改善したという結果も出ているという。
また、「Xenergy」は、ソフトウェアの最適化にも有効で「Xtensa」またはダイヤモンド・スタンダード・プロセッサを含んだ完成されたチップに対しても適用可能。「Xenergy」を使ってCコードのチューニングを行う事で、プロセッサおよびメモリ・サブシステムによるエネルギー消費量を削減することも可能となる。
「Xenergy」は、テンシリカのソフトウェア開発キットライセンスの一部として既に出荷が開始されており、価格はダイヤモンド・スタンダード・シリーズ向けソフトウェア開発キットで年間1000ドル/シートから(ノードロック・ライセンス)、Xtensaプロセッサ向けソフトウェア開発キットで年間2000ドル/シートから(フローティング・ライセンス)となっている。
※記事提供:EDA Express
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