EDSF2007に出展していた、礎デザインオートメーション社のブースレポート。

KARMA-EDA2007-02-14


礎DAは、昨年の10月に正式リリースしたばかりの自社開発の新製品「FP-Fixer」を展示していた。

同ツールは、昨年のEDSFairにて参考出品されていたESLツールで、Cアルゴリズムの中の浮動小数点を自動的に固定小数点化するというもの。これにより、Cコードをハードウェア化する際に必要となる、浮動小数点変数のビット幅を確定するという作業を自動化する事が可能で、工数を大幅に削減することができる。

話によると「FP-Fixer」は、東京都の助成プロジェクトの開発成果を元に製品化されたもので、シミュレーション機能によって各変数値を観測。その情報から動的に変数のビット幅を確定するという手法をとる。従来、人手によって行われていた作業を完全に自動化できるだけでなく、複数のマシンによる分割処理も可能との事で、デザインによってはマシン台数を増やす事でかなりの高速化を図れるという。

また、現在の動的な解析手法に加え、「FP-Fixer」に静的な解析機能を追加する計画があるほか、「Fixer」シリーズ製品として、消費電力の最適化ツールやアーキテクチャの最適化ツールなど、Cレベルでの各種解析および最適化ツールの開発も計画しているという話だった。

尚、EDSFairでは、近々「FP-Fixer」の販売代理店が決定する予定と聞いていたが、2007年2月14日に図研が同ツールの代理店になった事を発表。既に取り扱いを開始しているNECの動作合成ツール「Cyber」と共にC言語設計ソリューションの一つとして、「FP-Fixer」の販売を進めていくという。プレスリリース

※記事提供:EDA Express

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