EDSF2007に出展していた、コーウェア社のブースレポート。
コーウェアは昨年よりも一回り大きくなった展示ブースで、一連のESLソリューションをはじめ、提携している各種サードパーティーのツールを展示していた。
サードパーティ製品で実際にブース内でデモを披露していたのは、先日連携が発表されたばかりのTensilica社製プロセッサベース・システム向けの開発環境、JEDA社のSystemCアサーション検証/カバレッジ環境「NSCa/NSCv」、Forte Design Systems社の動作合成ツール「Cynthesizer」、Tenison社の検証用Cモデル生成ツール「VTOC」の4製品。「VTOC」はつい最近、機能が強化されたばかりで、新たにRTLのIPからコーウェアのSCMLモデルが生成できるようになったと聞いた。
コーウェアはここのところ、ESLソリューションの中心となる「Platform Architect」、「Virtual Platform」を核に、サードパーティツールとの連携強化や各種OS・IPのサポートを積極的に進めており、ブース内で紹介していた上記4社との連携以外にも、ソフトウェア・デバッグ・ツールのLauterbach社、DSPも扱うVeriSilicon社、組み込みOSのMicrosoft社およびSymbian社、ネットワーク・オン・チップソリューションのArteris社、DSPコアを提供するCEVA社など、この半年間だけでも多数のパートナーシップを実現している。
コーウェアのスタッフに聞いたところ、ソリューションの拡大と合わせて顧客層もかなり広がってきたという話で、現在それに応じる形で社内のサポート体制も強化しているとの事。また、詳細は明かされなかったが、相当なスピードで各ツールのエンハンスと機能追加が進められているようで、ESLソリューション全体を通じて今年も驚くような新機能が次々とリリースされる計画だという。
尚、コーウェアは、2007年2月5日に、カスタムプロセッサの開発環境「Processor Designer」のバージョンアップを発表。高度な処理能力を実現する「VLIWアーキテクチャ」が新たにサポートされ、設計者は「Processor Designer」を使ってハイエンドアプリ向けのVLIWプロセッサをモデリングする事ができるようになった。プレスリリース
※写真はコーウェアブースでのプレゼン風景とサードパーティ各社の展示の様子。ブースでは、ソフトウェア開発環境「Virtual Platform」でH.264をリアルタイムでデコードするというデモを行っていた。
※記事提供:EDA Express
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