EVE、大規模デザインを高速にFPGAにマッピング可能な新合成エンジンを発表

2009年1月19日、ハードウェアベースの検証環境を手掛ける仏EVE社は、同社のZeBuエミュレータ向けの新機能「zFAST (ZeBu Fast Synthesis)」を発表した。

プレスリリース文

新たにZeBuエミュレータ向けのソフトウェア環境に搭載される「zFAST (ZeBu Fast Synthesis)」は、大規模デザインに対応可能な高速な合成機能で、業界最高クラスのFPGA合成より数倍高速にデザインのマッピングを実現。同種のツールと比較してエリアの僅かな増加だけで大型デザインをマッッピング可能で、複数のPC上で並列処理により、従来手法で数時間を要していた大規模デザインの合成を僅か数分で完了できる。

言語は、VHDLVerilog、SystemVerilogをサポートしており、合成によって信号名が勝手に変更されてしまうようなことはなく、ZeBuがRTLの信号名でVCD/FSDB/VPDに波形ファイルを生成することが出来る様にRTLの信号を保持する事が可能。トップダウン合成と合わせてモジュール毎のボトムアップ合成もサポートしている。

新たな合成機能「zFAST」の発表にあたり、EVE-USA社長兼ワールドワイド・マーケティングVPのラウロ・リザッティ氏は、「全システムの検証に関して言えば、FPGAベースのエミュレータだけが成功するでしょう。」、「大規模デザインをFPGAマッピングを行おうとすると多くの商用FPGA合成ツールでは扱いきれません。」と自信満々のコメントを寄せている。

zFASTは、ZeBuの追加機能としてすでに出荷中で、初回ライセンスは50,000ドル、追加ライセンスは15,000ドルで提供される。

※EVE社
http://www.eve-japan.co.jp/