米Jasper、業界初デザイン動作からRTLの解析・デバッグを行う新ツールを発表

2009年1月19日、フォーマル検証ツールを手掛ける、米Jasper Design Automation社は、業界初となるデザインの動作からRTLの解析・デバッグを行う新ツール「ActiveDesign」を発表した。

プレスリリース文

Jasperの発表した新ツール「ActiveDesign」は、「Behavioral Indexing」と呼ぶ業界初の新技術を用いた検証ツールで、デザインの動作検証における劇的なブレイクスルーを目指すもの。具体的には、「Behavioral Indexing」技術によりデザインの動作を繰り返し抽出・索引化し、「Activated Design」と呼ぶ実行可能なデータベースにRTLと共に保存。RTLの実装過程で同データベースを用いる事で、機能動作の確認や索引化、意図しない相互作用の検出など設計者のセルフテストの品質と効率を向上させることができる。

これにより、設計者がデザインを実装している間に第三者でもそのデザインの動きを理解できるようになり、検証期間の短縮やデザインの再利用、デザインの情報移管の加速などが可能となるほか、設計者はデザインを検証チームに渡す前に、テストベンチを作らずにデザインの品質を上げる事ができるようになる。

「ActiveDesign」は、SystemVerilog、VerilogVHDLのRTLを入力可能で、テストベンチやシミュレータ無しでフォーマル技術によってデザイン動作の波形表示を生成可能。ユーザーは所望の形に直接波形を修正する事ができるだけでなく、「関連度解析」機能を利用すれば自動的にデザインの変更が機能に与える影響をレポートしてくれるという。

新製品「ActiveDesign」は、2009年3月に正式リリースの予定で、今週開催されるEDSFair2009にて、日本代理店CyberTec株式会社のブースで初披露される。

※「ActiveDesign」の関連記事
http://www.eda-express.com/hot_topix/2009/01/post.html

※CyberTec株式会社
http://www.cyber-tec.co.jp/

※Jasper Design Automation社
http://www.jasper-da.com/

※記事提供:EDA Express