インターコネクトIPのSONICSがJEDAのOCPチェッカを採用

2008年5月28日、SystemCのアサーション・ベース検証環境を手掛ける、米JEDA Technologiesと高速インターコネクトIPの米SONICSは、両社の製品コラボレーションを発表した。

プレスリリース:http://www.sonicsinc.com/index.php?page=295

発表によると、今回SONICSは顧客に提供中の専用環境「SonicsStudio 4.8」にJEDAのSystemCベースのOCPプロトコルチェッカ「OCPchecker」をバンドル。SonicsStudioのインターフェイスから「OCPchecker」を用いてプロトコル違反を検出する形を整えた。

SONICSは、これまでプトロコルチェックには自社の内製ツールを利用していたが、「OCPchecker」の優れたエラー検出能力を評価し、自社環境に標準採用することを決定した。

来日していたJEDA Technologies社の社長兼CEO Eugene Zhang氏に聞くと、「バーチャル・プラットフォームによるESLソリューションが普及しつつあるが、そのプラットフォームを作る上でのデバッグ工数は設計者にとって大きな負担。」、「我々はESL手法で必要となる各種モデルの品質向上にフォーカスしたソリューション提供を進めており、今回のSONICSの採用は、その一つの成功例。」とコメント。

現在、NOKIAをはじめ複数の企業と「ESL IPの品質向上とバーチャル・プラットフォーム開発のTAT短縮」に向けたコラボレーションの計画を進めているというで、今後はOCP(オープン・コア・プロトコル)に限らず、一般的なバス・プロトコル全てのチェッカを提供すべく製品開発に着手している聞いた。

尚、複数存在している各種プロトコル・チェックツールとの違いを聞いたところ、「他社製品の殆どはRTLレベルでチェックを行う製品。我々の製品はSystemCをベースにシステムレベルでのチェックを実行。間もなく発表されるSystemC TLM2.0にも完全に対応している。」との事。

最後に昨年末に発表したSystemCコードカバレッジツール「NSCVcc」の営業状況を訊ねると、動作合成ユーザーを中心に特に日本で評判がよく、出荷開始半年間で既に6社が導入を決めたという。

※写真の人物はJEDA社Eugene Zhang氏

JEDA Technologies社

株式会社エッチ・ディー・ラボ(JEDA社製品代理店)

※記事提供:EDA Express