コーウェア・ジャパンが米Agility社の「MATLAB-to-C製品」の取り扱いを開始

2008年5月13日、ESLツール大手のコーウェアとAgility Design Solutions社は、日本における両社間の付加価値再販契約により、コーウェアがAgility社の「MATLAB-to-C製品」の取り扱いを開始したことを発表した。

プレスリリース:http://www.coware.co.jp/news/2008/2008.05.13.html

Agilityは、今年の1月、米Catalytic社が英CeloxicaのEDA事業部門を買収した後に設立した新会社で、CeloxicaのESLツールと旧CatalyticのMATLAB-to-C製品を供給している。

今回、コーウェアが日本で販売を開始するのは、MATLABモデルのシミュレーション高速化ツール「RMS」とMATLABモデルをCモデルに変換するツール「MCS」の2製品。両製品共に旧Catalytic社で開発された製品で、開発者であるRandy Allen博士(Catalytic創設者)ははシノプシスのシミュレーター「VCS」をインタプリター式からコンパイル式に作り変えた実績を持つ人物。「RMS」/「MCS」ともに同氏のコンパイラ最適化理論がベースとなっている。

コーウェアは、「RMS」/「MCS」を取り扱うことのメリットとして、同社製品「CoWare Signal Processing Designer」のユーザーがよりスムーズにMATLABモデルを移行できる点や、「CoWare Platform Architect」で作成されたSystemCベースの仮想ハードウェア・プラットフォーム上に、MATLABモデルを組み込む事ができる点を挙げている。

今回の両社の協業はMATLAB-to-C製品関連に限られているようだが、将来的には、Agilityの持つもう一つのESLソリューション(Celoxcia製品)も何かしらの形でコーウェアのESLソリューションと繋がる事になるかもしれない。

コーウェア株式会社
Agility Design Solutions社
※記事提供:EDA Express