FastSPICEの米Nascentricが、NVIDIAのGPUをベースとしたハード加速型のSPICEシミュレータを発表

2008年4月10日、並列処理対応のFast SPICEを手掛けるEDAベンチャー米Nascentric社は、業界初のハード加速型のSPICEシミュレーターを発表した。

プレスリリース:http://www.nascentric.com/press/pr_041008.html(英文)

Nascentricの発表したハードウェアで処理を加速するFast SPICEは「OmegaSim GX」という製品名で、大規模並列マルチスレッド処理を実現するNVIDIAの「Tesla hardware platform」をベースとしたもの。「OmegaSim GX」には、NVIDIAの「CUDA」というCコンパイラが組み込まれている。

Nascentricによると、ハードウェアで処理を高速化するFast SPICEは同社の開発した「OmegaSim GX」が世界初の製品で、その処理速度は数日また数週間要する処理を僅か数時間または数分で完了。精度を損なわずに並列処理での高速化を実現した、同社のFastSPICE「AuSim」を更に上回るパフォーマンスを示すとの事。

「OmegaSim GX」の開発には、SPICEシミュレーションのボトルネックを良く理解しているNVIDIAも協力したという。、

尚、「OmegaSim GX」の米国販売価格は、1年間ライセンスで25000ドルから。10ヶ月以上のライセンス利用については月当たり2500ドルという費用設定もある。ハード環境は別途NVIDIAの製品を購入する必要が有る。

製品のデリバリーは今年7月より開始予定で、β版は5月から出荷される計画。

Nascentric社
※記事提供:EDA Express

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