2008年3月10日、シノプシスは、検証、インプリメント、DFMの各ツールにおけるマルチコア対応のロードマップを発表した。

KARMA-EDA2008-03-11


プレスリリース:http://synopsys.mediaroom.com/index.php?s=43&item=546(英文)

シノプシスの発表によると、マルチコア・プロセッサのサポートとコンピューティング技術の改善によって処理の高速化が図られるのは、下記の各ツール。これらツールのマルチコア対応バージョンは2008年を通じて順次リリースされる予定で、その第一弾としてこの3月に回路シミュレータ「HSPICE」の新バージョンがリリースされる。

・Galaxy Design Platform

  • Design Compiler
  • IC Compiler
  • PrimeTime
  • Star-RCXT
  • TetraMAX
  • Hercules

・Discovery Verification Platform

  • System Studio for algorithm
  • VCS
  • HSPICE
  • NanoSim/HSIM

・DFM solution

  • Proteus
  • CATS
  • Sentaurus

新たな「HSPICE」は、新しいマルチコア・コンピュータ・アーキテクチャと処理アルゴリズムの改善によってマルチスレッド処理を実現するだけでなく、シングルコアでの処理速度も高速化。ポストレイアウト・シミュレーションでシングルコア・プロセッサでも従来の3倍、4コア・プロセッサで従来の6倍相当の処理速度を実現できるという。

電子回路シミュレータ TINA7(日本語・Book版)で見てわかる デジタル回路の「しくみ」と「基本」

電子回路シミュレータ TINA7(日本語・Book版)で見てわかる デジタル回路の「しくみ」と「基本」

日本シノプシス株式会社
※記事提供:EDA Express