2008年3月4日、オープンコアプロトコル(OCP)の普及団体OCP-IPは、同団体の会員に提供しているOCP準拠のIP作成・検証ツール「Core Creator」のバージョンアップを発表した。

KARMA-EDA2008-03-05


プレスリリース:
http://www.ocpip.org/pressroom/releases/2008_press_releases/corecreator_2_announcement(英文)

OCPの発表によると、新しくリリースされた「Core Creator?」は、既存の「Core Creator」の機能に加え、OCPコア及びOCPベース システムの検証、デバッグ、解析が強化されており、その構成構成要素は大きく2つ。

一つは、従来から実装されているSonics社の提供するパフォーマンス アナライザー「ocpperf2」と逆アセンブラー「ocpdis2」で、これらを用いる事でインタフェースの性能計測とプロトコルトラフィックの動作を確認可能。

もう一つは、シノプシスの提供するOCP用の検証IP「DesignWare VIP(Verification IP)」 で、「DesignWare VIP」に含まれているトランザクタとシミュレーション モニタを用いる事でOCP仕様とのコンプライアンス・チェックと機能カバレッジが可能。

いずれのコンポーネントもOCP2.2の多用なインタフェース オプションをサポートできるよう、コンフィギュラブルなものとなっており、VHDL/Verilogの両言語をサポート。シノプシスの「DesignWare VIP」については、SystemVerilogおよび検証メソドロジ「VMM」もサポートしている。

今回のバージョンアップは、昨年4月に発表されたOCPとシノプシスのコラボレーションを反映したもので、OCPメンバーであれば「Core Creator?」に含まれるシノプシスの検証IPを無償で利用する事ができる。

尚、OCPが提供している検証用の「OCP Bus Functional Models (BFM)」は継続してサポートされる。

※新しい「Core Creator?」は、OCPメンバー企業に対しWeb上で申込みを受け付けている。
OCP-IP日本語ページ
※記事提供:EDA Express