2008年2月20日、アナログ/RFおよびミックスシグナル設計向けの検証ソリューションを手掛ける、米Berkeley Design Automation社は、同社の回路シミュレータ「Analog FastSPICE」が東京大学と独立行政法人理化学研究所が共同開発する、45nmテクノロジを使ったスーパーコンピューティング チップの検証に採用された事を発表した。

KARMA-EDA2008-02-22


プレスリリース:http://www.eda-express.com/edalibrary/files/1203646512.pdf

発表によるとバークレーの「Analog FastSPICE」は、スーパーコンピューティング チップの複雑なアナログおよびミックスシグナル ブロックの検証に利用されているとの事で、プロジェクトに参加している東京大学の池上高志教授のコメントによると、「Analog FastSPICE」は、従来のSPICEと同等またはそれ以上の精度を5倍から10倍高速に達成。 デジタルのfastSPICEを使う事が出来なかったデザインの検証を実現しているという。

また、同じくプロジェクトに参加している東京大学のマディーナ・ジュレイド氏は、「Analog FastSPICE」はデジタルのfastSPICEツールよりも高速であり、その検証結果は従来SPICEによる結果と同一で、0.15%以上の差異が認められたケースは無かったとコメントしている。

ちなみにバークレーは既にワールドワイドで40社以上の顧客を持ち、日本国内のユーザーも多数。同社売上の約半分は日本顧客によるものだという。

Berkeley Design Automation社
※記事提供:EDA Express