2008年2月19日、システムレベル記述言語「SystemC」の普及・支援団体であるOSCI(Open SystemC Initiative)は、標準化に向けて仕様策定を進めているSystemC TLM2.0のDraft2の公開レビューが成功裏に終了した事を発表した。

プレスリリース:
http://www.systemc.org/news/pr/view?item_key=289fb6c67bbac119c6275d28d94cdcdcb7339823(英文)

OSCIによると、公開していた「SystemC TLM2.0 Draft2キット」のダウンロード件数は、11月30日〜1月31日までの2ヶ月間で1400件以上に達し、一般ユーザーを含むSystemCコミュニティからのポジティブなフィードバックを獲得。今後の動きとしては、6月までにその仕様を確定させ、IEEE標準化に向けて正式なLRMの作製へと進む予定となっている。

「SystemC TLM2.0 Draft2キット」は、ARM、Cadence、CoWare、Doulos、ESLX、GreenSocs、Infineon、NXP、STMicroelectronics、STARCなどSystemCユーザー企業18社以上の協力を得て作られたもので、現在もOSCIホームページからダウンロードできる。
http://www.systemc.org/downloads/drafts_review/

尚、OSCIではSystemC TLMの標準化と合わせて、アナログ/ミックスドシグナル設計向けの「SystemC-AMS」の策定に向けた活動も進行中で、今年1月に行われたSystemCユーザ・フォーラム2008での報告によると、既にSystemC-AMSの要求ドキュメントは完成しており、SystemC-AMSの言語リファレンスマニュアルの定義づけが開始されているという。

※OSCI:http://www.systemc.org
※記事提供:EDA Express