イノテック、消費電力考慮の動作合成ツール「PowerOpt」を国内初披露

EDSF2008に出展していた、イノテックのブースレポート。

イノテックブースでは計8社のEDA製品を展示していたが、中でも来場者の注目を集めていたのが独ChipVision社の動作合成ツール「PowerOpt」。

「PowerOpt」は消費電力考慮の動作合成ツールとして昨年その製品化が発表されたツールで、現在は製品のβ版を提供中。この春に正式リリースを予定している。

入力となるのはSystemCまたはANSI-Cで書かれたビヘイビア記述で、関数の負荷などを内部でチェックし、制約条件を変えながら消費電力が最適化されたRTLを自動合成。現在、Powerフォーマット「CPF」の出力機能をサポートする方向で開発を進めており、DAC頃のタイミングで正式サポート予定。もう一つのPowerフォーマット「UPF」のサポートも計画されているとの事。


日本国内では今回のEDSFairが「PowerOpt」の初のお披露目となると聞いたが、既に日本顧客からの問い合わせも多く、USでは顧客と共同で「PowerOpt」を用いた設計プロジェクトが進行しているとの話だった。

ChipVision社
イノテック株式会社
※記事提供:EDA Express