【続EDSFレポート】Averant、フォーマル検証ツール「Solidify」をバージョンアップ〜フォーマルは今後プロトコル・チェックのニーズに向かう

EDSF2008に出展していた、Averant(ガイア・システム・ソリューション)のブースレポート。

ガイア・システム・ソリューションのブースは、先ごろAverantとの提携を発表した仏AerieLogic社の製品も展示されており、3社共同出展という形。米Averant社の展示コーナーでは、フォーマル検証ツール「Solidify」の最新バージョン5.0が展示されていた。

今年もEDSFairに合わせて来日していたAverant社CEOのRamin Hojati(ラミン・ホジャティ)氏に聞いたところ、フォーマル検証をとりまく市場がこの1年でより活性化してきた感があり、決して新規オーダーが多い訳ではないが、使われていなかったライセンスがここ最近Activeになるというケースが非常に多いとの事。現状出荷済みライセンスの約8割が稼働中で、日本市場での成功に続いてEuro市場においても「Solidify」がブレイクする兆しがあるらしく、既に半導体上位10社への納入実績が示すように技術は定着済み。最近は、より簡単にフォーマルを使いたいというニーズが顕著に現れてきているという。

そんなニーズに対応するべく今回リリースしたのが「Solidify 5.0」という事で、今回のEDSFairで初披露した新バージョンには、テストベンチ無しでセミフォーマル検証が可能な新機能や検証のカバレッジを上げるための新機能も搭載。カバーポイントを設定したテストベンチ不要のチェックを応用する事で、ブロックレベルの検証に留まらずシステム全体の検証にも対応。バージョン4.0で残っていたリセットからでは辿れないバグも、5.0を利用すれば潰す事ができるようになると聞いた。

尚、仏AerieLogic社との提携については、プロトコル・チェックはフォーマル検証が効果を発揮する最大の顧客ニーズとした上で、Averant自信当初からAMBAのプロトコル・チェッカーを作っていた事を強調。更に大きくなる顧客のニーズに対応するために、今回、OCP-IPなどプロトコル・チェック用の検証IPを持つAerieLogic社と提携するに至ったという事で、「フォーマル検証を使い込んでいる人達は、プロトコル・チェックを一つのターゲットとしている。今後フォーマル検証は益々そのニーズに向かって行くだろう。」と語っていた。

※写真の人物はAverant社CEOのRamin Hojati氏

Averant社
株式会社ガイア・システム・ソリューション