2007年12月5日、フォーマル検証ツールを手掛ける、米Jasper Design Automation社は、SoC設計におけるIPの運用促進を目的にEDAツールやIPの統合規格の標準化を進めている「SPIRITコンソーシアム」への加盟を発表した。

KARMA-EDA2007-12-11

※SPIRIT:Structure for Packaging,Integrating and Re-using IP within Tool flows
プレスリリース(英文)

「SPIRITコンソーシアム」は、メンター・グラフィックス、フィリップス、アーム、STマイクロエレクトロニクス等によって設立されたIP統合規格の国際的な標準化団体で、昨年法人化し、標準仕様「IP-XACT」をリリースしてから加盟企業が急増し、現在、半導体ベンダ、EDAベンダ、IPプロバイダを中心に計110の企業・団体が加盟している。
※SPIRITコンソーシアム会員一覧:
http://www.spiritconsortium.org/about/roster/

SPIRITは、SoCプラットフォーム設計にIPを効率的に統合するための業界標準で、「IP-XACT」仕様に対応することで、SoC設計におけるIP利用の柔軟性を高め開発期間も短縮することができる。「IP-XACT」仕様には、XMLで作成されたIPデータブックを用いることで、IPブロックの設定やシステムへの統合を自動化できる機構が盛り込まれており、IPベースの設計および検証のための完成されたプラットフォームを提供するものとされている。

今回SPIRITへの加盟を発表したJasperは、無償配布している検証戦略のプランニングツール「GamePlan」にて、検証プランのデータを変換するフォーマットとしてXMLを用いており、そのノウハウやデータセットを「IP-XACT」仕様の発展と普及に向けて提供していくという。

SPIRITコンソーシアム
Jasper Design Automation社
※「GamePlan」に関する詳細は、Jasper社製品の販売代理店CyberTec株式会社にお問い合わせ下さい。
※記事提供:EDA Express