フォーマル検証のOneSpin、日本での事業展開を拡大〜横浜に新オフィス開設

2007年11月15日、フォーマル検証ツールを手掛けるOneSpin Solutions社は、新しい日本法人のオフィスを横浜に開設し、日本での事業活動を拡大する事を発表した。

OneSpinは、今年5月に日本法人を立ち上げ、横浜ワールドビジネスサポートセンター内にオフィスを構えていたが、今後は今回新たに開設した横浜・関内のオフィスを拠点に営業・FAE活動を進める。

OneSpinは、2005年5月に設立されたドイツの新興EDAベンダで、現在、RTLの静的検証を行う「OneSpin 360 Module Verifier」とRTLとゲートの等価性検証を行う「OneSpin 360 Equivalence Checker」、大きく2種類の製品を提供している。

メインとなる「360MV」は、トランザクションレベルのプロパティを用いて静的に機能検証するツールで、少ないプロパティ記述で高速な検証が可能。プロパティを作成するメソドロジが用意されており、作ったプロパティの再利用性も高く、高度なフォーマル検証を簡単な手順で実行することができる。

既にヨーロッパ市場ではSiemensInfineonBOSCHなどの大手企業に採用され数百ものモジュール検証に利用された実績があり、Infineonではカーナビ向け32ビットプロセッサの機能検証に「360MV」を適用し、僅か1200行のプロパティ記述で160個のバグを発見したという事例もあるという。

OneSpinは、自動車と情報通信分野を主なターゲットに、欧、米、日と事業を展開していく計画で2008年1月に開催されるEDSFair2008にも出展する。

OneSpin Solutions社
※記事提供:EDA Express