2007年11月13日、NEC情報システムズとエーイーティーは、EMC設計の効率化を実現する設計ワークフローを開発したことを発表した。プレスリリース(NEC情報システムズ)

KARMA-EDA2007-11-15


発表によると両社は、回路の動作速度向上と高密度実装によりますます困難さを増すEMC設計の改善を目指し、互いのEDAツールを連携。NEC情報システムズのEMI抑制設計支援ツール「DEMITASNX」とエーイーティーが販売している独CST社の電磁界解析ツール「MW STUDIO」を繋ぎ、試作・評価前にPCB上のEMC問題箇所を特定し改善設計を行うフロー実現した。

具体的には、「DEMITASNX」に「MW STUDIO」向けのファイルエクスポート機能が装備され、「DEMITASNX」のルールチェックによって検出したノイズ(EMI)の原因となるレイアウト情報を「MW STUDIO」へエクスポートする事が可能となり、その情報を元に「MW STUDIO」でEMIの要因を電磁気的に解析することによって、問題箇所の改良設計を効率的に行う事ができるようになる。また、その結果を「DEMITASNX」の設計ルールに反映する事で、ルールチェックは更に強化され、より使いやすく強力なEMC設計ワークフローを実現できる。

尚、MW STUDIOへのエクスポートは、プレーン共振解析機能を持つ「DEMITASNX」の海外版「EMIStream」や IC Packageの層数見積・設計支援ソフトウエア「GENISSNX」でも可能。エクスポート機能をサポートする「DEMITASNX」ver.3.9は、2008年1月に出荷される予定となっている。

※「DEMITASNX」に関する詳細は、株式会社NEC情報システムズにお問い合わせ下さい。
製品URL:http://www.demitasnx.com
※「MW STUDIO」に関する詳細は、株式会社エーイーティーにお問い合わせ下さい。