2007年10月15日、アナログ/RFおよびミックスシグナル設計向けの検証ソリューションを手掛ける、米Berkeley Design Automation社は、富士通が同社の回路シミュレータ「Analog FastSPICE」を採用した事を発表した。プレスリリース

KARMA-EDA2007-10-15


発表によると富士通は、電子デバイス事業部におけるアナログおよびミックスシグナル設計向けの回路シミュレータとして、Berkeleyの「Analog FastSPICE」を採用。今後、事業部全体で「Analog FastSPICE」を展開していく計画で、その能力を「幅広いアナログおよびRF回路に対し、従来のSPICEと同等あるいはそれ以上の精度を、デジタルfastSPICEシミュレータを大幅に上回るパフォーマンスで提供してくれる」と称している。

「Analog FastSPICE」は、高精度・高速処理を実現する次世代回路シミュレータとして開発されたツールで、Berkeley独自の「Precision Circuit Analysis」技術によって、フルSPICE精度のシミュレーションを従来SPICEの5倍〜10倍の速度で実行可能。同じくキャパシティについても5倍〜10倍を実現している。既に、無線および有線トランシーバ、高速I/O、パワーレギュレータ、LCD-TVソース ドライバ、メモリ インターフェイス、PLL、DLL、シグマデルタADCを含む幅広い回路で実証済みで、リリース間もない製品ながら東芝松下電器も採用。ワールドワイドでも幅広い採用実績を誇っている。

※Berkeley社製品に関する詳細は、バークレー・デザイン・オートメーション株式会社にお問い合わせ下さい。
富士通株式会社
※記事提供:EDA Express