2007年8月28日、フォーマル検証ツール「Solidify」を手掛ける米Averant社は、AMBAバス専用のプロトコルチェッカー「SolidPC」のバージョンアップを発表した。プレスリリース(英文)

KARMA-EDA2007-08-29


「SolidPC」は、ARM社のABMAルールセットとAverantのフォーマル検証エンジンを組み合わせたAMBAプロトコル専用プロパティ検証ツールで、AXIバスの仕様に対するデザインの整合性を静的にチェックすることが可能。ルール違反時の波形をプッシュボタン式で簡単に汎用シミュレータ上に表示することもできる。元々は、ARM社内におけるフォーマル検証ツール「Solidify」の実績が高く評価され開発が実現した製品で、ユーザ・フレンドリーな使い易いGUIと詳細なレポート機能が特徴となっている。

発表によると今回のバージョンアップ項目は下記大きく3つ。
1.AMBA 3 AXIプロトコルのサポート
2.マルチコアプロセッサ環境のサポート
3.コンバース・ルール(ルール未搭載時の制限ルール)による検証のサポート

Averantによると、マルチプロセッサ環境のサポートによりランタイム時間をほぼリニアに向上させる事が可能となり、テストケースでは、4プロセッサマシンで3.96倍の性能を出す事が出来たとの事。また、プロトコル・ルールを適応しない場合のコンバース・ルール(ルール未搭載時の制限ルール)による検証機能は、他のフォーマル・ツールには見られない独自機能であるという。

AverantのCEO Ramin Hojati氏は、「静的機能検証は、プロトコル検証にはうってつけで、バスI/Fにおけるバグを設計サイクルの初期に発見できるため、プロジェクト後期における様々なコストを削減し、検証期間を短縮できる。」と述べている。

※Averant社の製品「SolidPC」及び「Solidify」に関する詳細は、国内販売代理店である株式会社ガイア・システム・ソリューションにお問い合わせ下さい。
Averant社
※記事提供:EDA Express