2007年8月27日、トランジスタレベルの統計的検証ソリューションを手掛けるカナダのSolido Design Automation社は、資金調達第2ラウンドで新たに650万ドル(約7.5億円)を調達した事を発表した。プレスリリース(英文)

KARMA-EDA2007-08-28


発表によると、今回のラウンドをリードしたのは、ベンチャーキャピタルGolden Opportunities Fundで既存の投資家 BDC Venture Capital、Victoria Park Capitalに加え個人投資家も出資した。これにより同社の資金調達の総額は計900万ドル(約10.4億円)となった。

Solido Design Automationは、2006年6月に設立されたばかりのスタートアップでEDAベンダとしては珍しく、本拠地はカナダ、サスカチュワン州最大の都市サスカトゥーンに置いている。CEOとCTOはシノプシスに買収された旧Analog Design Automation社の経営者が務めており、製品としてはアナログ/ミックスドシグナル、カスタムICおよびメモリICをターゲットに、既存のモンテカルロ解析に代わるトランジスタレベルの統計的プロセスばらつき解析ツールを手掛けている。

同社の統計的解析技術は、先頃ケイデンスのアナログ設計環境「Virtuoso」および「Virtuoso Spectre」へのインテグレーションが発表されたが、単体製品としてのリリースは未だ。調達した資金は、製品開発と販促資金に充てられる予定だという。

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※Solido社の製品に関する詳細は、日本代理店アイシス・コーポレーションにお問い合わせ下さい。
Solido Design Automation
※記事提供:EDA Express