2007年7月24日、マグマは、東芝が回路シミュレーター「FineSim Pro」と「FineSim SPICE」を採用したことを発表した。

KARMA-EDA2007-07-31


プレスリリース:http://www.magma-da.co.jp/newsandevent/press/2007072401.htm

「FineSim Pro」と「FineSim SPICE」は、マグマ独自の分散処理技術「Native Parallel Technology」をベースとした単一エンジンの回路シミュレータで、買収したACAD社の回路シミュレータ「FineSim」をベースにマグマが機能拡張を施した製品。回路分割によって処理を高速化する従来のマルチスレッド方式と違い、SPICEモードの精度を維持した分散処理を実現している。

「FineSim Pro」は、SPICE、アナログ、ターボSPICEと3種類のモードを用途に応じて選択可能で、オプション機能「FineSim Pro Parallel Manager」を使えば、市販製品ではシミュレーションできないレベルの超大規模デザインもシミュレーションする事が可能。もう一方の「FineSim SPICE」は、完全なSPICE精度の回路シミュレータで、複数CPUによる並列処理に加え、同社のライブラリ・キャラクライゼーションツール「SiliconSmart」の技術を統合する事によって処理時間を向上。STARCと広島大学が共同開発した次世代トランジスタモデル「HiSIM」もサポートしている。

両製品の単一エンジン機能は、従来のマルチプル・シミュレータやシミュレーション・バックプレーンでは見落としがちなミックスド・シグナルの問題点を簡単に検出することができるというメリットがあり、東芝はこれまでのマルチプル・シミュレータから単一エンジンの「FineSim Pro」と「FineSim SPICE」に乗り換え。両製品の分散処理機能を活用することで、既にシミュレーション時間の削減に既に成功しているという。

※「FineSim Pro」および「FineSim SPICE」に関する詳細は、マグマ・デザイン・オートメーション株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.magma-da.co.jp

東芝セミコンダクター社
http://www.semicon.toshiba.co.jp

※記事提供:EDA Express