米カーボン社、買収されたTenison社ユーザーに向けた移行プログラムを発表

2007年7月26日、仮想プロトタイピング向けのソリューションを手掛ける米Carbon Design Systems社は、先頃ARC社による買収が発表された、英Tenison Design Automation社のユーザーに向けた製品の移行プログラムを発表した。プレスリリース

カーボンの発表した「Free Tenison Migration Program」は、Tenisonの提供していた高速検証モデルの生成ツール「VTOC」のユーザーがカーボン社のモデル生成ソリューションへ簡単に移行できるようサポートするもので、契約した顧客に対し移行のためのテクニカルサービスを無償にて提供。ARCの買収によって不都合が生じるVTOCユーザーを救済すると同時に、自社製品の拡販を目指す。

カーボンはTenisonのVTOC同様、RTLモデルからバーチャルプロトタイピング用(高速検証用)のCモデルを自動生成するツール「VSP」および「SOC-VSP」を提供しており、Tenisonを上回る製品の出荷実績を持っている。カーボンの生成するモデルは、Tenisonがコラボレーションしていたコーウェアの仮想検証環境をはじめ、ARMのReal View環境でも利用可能であるため、機能・環境面でもカーボンへの移行メリットは大きい。

尚、発表されたプログラムは2007年10月31日まで実施される予定。詳細については、カーボン・デザインシステムズ・ジャパン株式会社にお問い合わせ下さい。

関連情報
※記事提供:EDA Express