2007年7月9日、オープンコアプロトコル(OCP)の普及団体OCP-IPは、ケイデンスの提供する検証用IP「ABVIP」をサポートする事を発表した。

KARMA-EDA2007-07-11


「ABVIP」は、OCPプロトコルの検証用に用意されるアサーションベースの検証IPで、シミュレーションにおけるインタフェース モニタリングやフォーマル検証によるコンプライアンス チェックなど、設計初期のテストベンチが無い段階での検証で活用可能。伊Yogitech社の提供するOCP検証コンポーネント「OCP UVC(universal verification component)」と組み合わせて利用する事もできる。

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ケイデンスは、検証を考慮した設計ソリューション「Cadence Logic Design Team Solution 〜design with verification〜」の機能の一つとして、今年の5月に「Incisive Verification Library(IVL)」および「Incisisve Assertion Library(IAL)」2種類の検証用IPをリリースしており、PCI-Express、AMBA、PCIX、USB2.0といったプロトコルの検証を既にサポートしている。今回発表された「ABVIP」も恐らくはこれら検証IP戦略の一環として開発されたもので、OCP-IPとしてはOCPの普及に繋がる重要なソリューションとして、これを歓迎している。

尚、「ABVIP」は有償IPとしてケイデンスから提供される製品で、その米国販売価格は、1ユニット年間15000ドルとなっている。

※「ABVIP」に関する詳細は、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社にお問い合わせ下さい。
OCP-IP日本語ページ
※記事提供:EDA Express

Hardware Verification with System Verilog: An Object-Oriented Framework

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