2007年6月19日、ネットワーク・オン・チップ ソリューションを手掛ける、仏Arteris社は、資金調達の第二ラウンドでベンチャーキャピタルより新たに810万ドル(約10億円)を調達した事を発表した。プレスリリース(英文)

KARMA-EDA2007-06-22


発表によると今回の投資ラウンドは、新たに投資に加わったシノプシスがリード。最終的に、既存のベンチャーキャピタル、Crescendo、 TVM Capital、VentechArterisを加えた計4社が出資したとの事で、シノプシスは今回の出資によってArtteris社の「Board Observer」としてのポジションを獲得する。

Arterisは、従来のバスに変わる技術として注目される、SoC内のIP相互接続技術「ネットワーク・オン・チップ(NoC)」を手掛ける会社で、現在NoC-IPと合わせてNoCモデリングツールやインプリメントツール(RTL生成ツール)を提供している。

同社のソリューションを利用すれば、従来のサーキット・スイッチ型バスのボトルネックを解消した、小面積、高速、低消費電力なチップ内通信を実現することが可能。ArterisのNoCは、ARM AMBA 3 AXI、ARM AMBA 2 AHB、OCPなど、標準的なプロトコルを幅広くサポートしているため、既存資産を修正する事無くそのまま接続できるという。

尚、同社はベルギーの研究機関IMECの「multi-mode multi-media (M4) 」プロジェクトに参加しているほか、ESLツールのコーウェアと密に連携。マグマのパートナープログラムにも参加している。

※Arteris社製品に関する詳細は、日本代理店イノテック株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.innotech.co.jp

Arteris社