TOOL、レイアウト表示プラットフォーム「LAVIS」をバージョンアップ〜、ファイル読み込みがGDS-IIで2倍、OASISで5倍高速化

2007年5月28日、レイアウト表示プラットフォームを手掛ける日本のEDAベンダTOOL株式会社は、フラッグシップ製品「LAVIS」の最新版「LAVIS Ver.7」のリリースを発表した。プレスリリース

発表によると、今回のバージョンアップでは、超高速データ表示がウリの「LAVIS」のデータハンドリング機能に大きく手が加えられ、データの「オンメモリ化」によって、ファイルの読み込み速度がGDSIIで約2倍、OASISで約5倍と大幅に高速化された。(従来バージョン比) 

通常、「オンメモリ化」による高速処理はメモリを食う結果となるが、「LAVIS Ver.7」ではその問題を解消し、「オンメモリ」と「省メモリ」を同時に実現しているという。

その他の大きなバージョンアップ項目は以下の通り。

■表示品質の向上:
従来の高速表示アルゴリズムに、チップ全体の概略をより把握し易くする表示方法を追加。マクロブロックなどの配置状態を容易に確認することが可能。

OASIS対応機能を拡張:
従来のバージョンではサポートしていなかったほぼ全ての機能でOASISフォーマットをサポート。

■JOBDECK対応機能を向上:
表示のOn/Offをレイヤやパターン単位で切り替え可能に。数千パターンにおよぶ大規模なJOBDECKを高速に読み込むことが可能。

尚、「LAVIS Ver.7」では、このほかにも、指定範囲内におけるセルやテキスト、図形の検索、等電位追跡機能の強化やGUIの改良などツールの細部にわたって機能強化・改善が施されており、その詳細については、来週から開催される第44回DACにて紹介する予定。

※「LAVIS Ver.7」に関する詳細は、TOOL株式会社にお問い合わせ下さい。

※記事提供:EDA Express

EDA for IC Implementation, Circuit Design, and Process Technology (Electronic Design Automation for Integrated Circuits Hdbk)

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