2007年4月17日、マグマ・デザイン・オートメーション社とメンター・グラフィックス社は、現在仏ニースで開催中のDATE2007にて、米AccelleraのUPF(Unified Power Format)に準拠したインプリメンテーション及び検証フローの構築を共同発表した。プレスリリース(メンター・グラフィックス社)
発表によると、両社はそれぞれインプリメンテーション環境「Talus」と検証環境「Questa」にて、米Accelleraの低消費電力設計仕様「UPF」をサポート。「UPF」を利用できる互換性のあるインプリメンテーションフローと検証フローを実現し、実際に最先端低消費電力ナノメータICで設計期間を短縮する事に成功した。
「UPF」は、これまで共通仕様が存在しなかった「消費電力に関する設計意図」を記述するためのフォーマットで、設計の効率化とツールの互換性の促進を狙ったもの。米Si2の「CPF」と合わせてここ最近何かと話題になっているが、「UPF」と「CPF」2つのフォーマットは今のところ統合の動きは無く、「UPF」陣営の中心であるマグマなどは、むしろ対抗姿勢をより露にしている。
※Si2:Silicon Integration Initiative
※CPF:Common Power Format
ちなみに、今回のような大手EDAベンダ同士の共同発表は極めて異例。
※関連情報:
★Accellera、Unified Power Format (UPF)バージョン1.0仕様を公開〜ケイデンスを除く上位3社が参画
※記事提供:EDA Express
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