2007年3月26日、マグマとSTARCは、マグマの回路シミュレータ「FineSim SPICE」がSTARCの「HiSIM」モデルをサポートしたことを発表した。※STARC:株式会社半導体理工学研究センター プレスリリース

KARMA-EDA2007-03-27


発表によると、STARCは既に「HiSIM」モデルをサポートした「FineSim SPICE」を用いて90nmアナログIPの回路シミュレーション実施。その結果、高い精度を維持しながらシミュレーションを並列処理できる「FineSim SPICE」の「Native Parallel Technology」によって、シミュレーション速度を20倍高速化。STARCの90nm STAR Shuttleにおいてシリコン精度の回路シミュレーションが可能な事を実証したという。

「HiSIM」モデルは、STARCと広島大学が共同開発した次世代トランジスタモデルで、精度が高くシミュレーションも早い事で知られている。STARCはこの「HiSIM」モデルをチップ試作サービス「STAR Shuttle」で採用しているため、「FineSim SPICE」が「HiSIM」モデルをサポートすることによって、同サービスの顧客はより高速・高精度な回路シミュレーションを実現できるようになる。

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※記事提供:EDA Express