2007年3月6日、アナログ/RFおよびミックスシグナル設計向けの解析ツールを手掛ける、米Berkeley Design Automation社は、ワイヤレス通信チップの大手米Atheros Communications社が、同社の回路シミュレータ「Analog FastSPICE」を採用したことを発表した。プレスリリース(英文)

KARMA-EDA2007-03-10


Berkeleyの「Analog FastSPICE」は、現在のナノメータスケールの先端回路の解析を目的に開発された回路シミュレータで、一昔前の回路シミュレータとはそのターゲットが異なり、より高精度なDC解析/PSS解析を通常の5〜10倍に当たるパフォーマンスで処理する事が出来る。

Atherosは、Mhz〜Ghzに渡る周波数で動作する自社の携帯およびワイヤレス向けチップセット「XSPAN」と「ROCm」内部のトランシーバ回路のシミュレーションにBerkeleyの「Analog FastSPICE」を適用。これまで数日かけて行っていたシミュレーションをその数分の1に短縮することができた。

Berkeleyによると「Analog FastSPICE」はトランシーバ回路の他に、高速I/Oやパワーレギュレータ、sigma-delta ADC、メモリ・インタフェース、multi-GHz PLL/DLLなどにおいてもその高精度かつ高速なシミュレーション能力が証明されているという。

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※記事提供:EDA Express

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