2007年2月19日、SystemCの検証自動化ソリューションを手掛ける、米JEDA Technologies社は、SystemCの検証機能を拡張する新製品「NSCv」を正式発表した。プレスリリース(英文)

KARMA-EDA2007-02-20


「NSCv」は、オープンソースのSCV(SystemC Verification Library)をベースにJEDA社が開発した、SystemC検証用のクラスライブラリで、SystemCのネイティブ環境ではサポートされていないカバレッジ機能、ダイナミック・スレッディング(マルチスレッド)、ダイナミック・スレッディングをサポートするメモリマネージメント機能を提供するもの。「NSCv」を用いる事によってSystemCユーザーは、C++のコードカバレッジツールではカバーできないモデル内部の観測や、テストベンチの品質計測を行えるほか、スレッドやメモリ制御をシンプルに記述できるようになる。

同製品は、既に昨年から提供されているSystemCアサーション検証環境「NSCa」のサイクルレベル・アサーショントランザクションレベル・アサーションに続く第三のSystemC検証自動化ソリューションとして昨年のDACにて初展示され、その後も各種イベントで紹介されていたが、製品リリースに関する正式なアナウンスは行われていなかった。

尚、JEDA社の製品は、「NSCa」、「NSCv」共に設計コンサルティング会社のエッチ・ディー・ラボが国内販売代理店として提供中。同社は、新たな検証系ツールの取り扱いも予定している。

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※記事提供:EDA Express

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