EDSF2007に出展していた、米シーケンスデザインのブースレポート。

KARMA-EDA2007-02-05


シーケンスデザインは、低消費電力デザインにフォーカスした、EDAラインナップを展示。ブース内のプレゼンスペースにて、各製品を用いた設計手法・設計事例の紹介を行っていた。

今回の展示内容を含め最近の話題について聞いたところ、昨年12月に発表した、NECエレクトロニクスとのSSTA手法の共同開発について、「日本のユーザを中心に非常に大きな反応があった」との事で、NECエレの開発した統計アルゴリズムが移植されたというRC抽出ツール「Columbus-AMS」も展示されていた。

※関連情報:
NECエレ、統計的設計手法を独自開発し米シーケンス社のRC抽出ツールに移植

その他、最近の活動としては、NECの動作合成ツール「Cyber」との連携に向けてインタフェースの整備に着手しているとの事で、シーケンスのPower解析技術によって動作合成における消費電力のトレードオフも可能になる予定だという。

尚、傾向としては、低消費電力化のニーズ増加に伴い、日本国内での引き合いがかなり増えているという話で、ユーザの興味もレイアウト設計以降のPower最適化から、ESL(RTLレス)段階からのPower最適化へと移りつつあるとの事。また、実際のツール販売実績についても「PowerTheater」、「CoolTime」といった製品を中心に実績を伸ばしており、同社全体の売上に対する日本市場の割合は既に4割強にまで達しているという。

※写真は、シーケンス社ブース(プレゼン風景)の様子。

※記事提供:EDA Express