EDSF2007に出展していた、メンター・グラフィックスのブースレポート。

KARMA-EDA2007-02-01


今年のメンターは、メインブースの他にESL系ソリューションをまとめたサテライト・ブースを設置。2ヶ所のブースで同社の多岐に渡るEDAラインナップを展示していた。

サテライト・ブースの方では、昨年買収した旧サミット社のSystemCフロントエンドツール「Vista」をはじめ、動作合成ツール「Catapult Synthesis」や協調検証ツール「Seamless」などESLツールを展示。各ツール間の連携について尋ねたところ、「現在Vistaを中心にインテグレーションを進めている最中」との事で、具体的には「Vista」と「Catapult」、「VistaとModelsim/Questa」といったツールの連携に取り組んでいるという話だった。

また、ESL系ツールの販売実績については、SystemCユーザの増加により「Vistaを中心として全体的に好調」という事で、ユーザへの配慮もあり「Vista」とサードパーティツールとのパートナーシップについては今後も継続していく予定だという。

一方、メインブースで注目を集めていたのは、やはりDFMニーズに応える「Calibre nmOPC」、「Calibre nmDRC」といった新製品。「Calibre nmOPC」は、昨年12月に発売されたばかりにも関わらず既に導入した日本顧客もあり、「Calibre OPCverify」のユーザの大半がアップグレードを検討しているとの事。更に、DFM関連では、エンハンスを進めているMDPツール「CalibreMDP」や寄生抽出ツール「Calibre xRC」も積極的に打ち出していく予定で、ブースにおけるユーザの反応は上々と聞いた。

その他、「Modelsim」、「Questa」、「O-in」といった検証系ソリューションも好調を維持している様子で、検証に関しては、提唱している「AVM:Advanced Verification Methodology」を積極的にPR。昨年のDACで配られていた、「Verification Cookbook」の日本語版が配布されていた。

※写真右下は「Verification Cookbook」。左下は抽選会に集まった人だかり。

※記事提供:EDA Express