シンプリシティのESLツール「Synplify DSP」の販売実績が倍増

2007年1月30日、シンプリシティは、同社のESLツール「Synplify DSP」の2006年の販売実績が前年の2倍を超えたことを発表した。プレスリリース

シンプリシティによると、「Synplify DSP」の販売実績を押し上げたのは、産業部門や軍事/航空宇宙市場での採用の増加で、継続的な合成エンジンの改良やワイヤレス通信用IPの追加、FPGAベンダ各社との協調関係が結果に繋がったとしている。

「Synplify DSP」は、軍事/航空宇宙分野におけるワールドワイド・トップ3の企業にも使われているとの事で、発表に寄せられた同分野のユーザーのコメントによると、「Synplify DSP」は、他社ツールに無いコンパイル時のRTL最適化とリタイミングの実行によって、最初の評価で他社ツールの実装結果よりもエリアを25%縮小、性能を75%アップさせる事に成功したという。

「Synplify DSP」は、DSPアルゴリズムから自動的にRTLを生成し、ターゲットFPGAへとインプリメントする事ができるDSP合成ツールで、処理の自動化によって設計工数を削減できるだけでなく、各種最適化機能によって回路品質を向上可能。アルゴリズム開発で広く利用されている米Mathworks社の「Simulink」の設計データを取り込む事もできる。

また、最近ワイヤレス通信アルゴリズムに必須のIPブロックが数種類追加され、FPGAに実装可能となった他、ASIC向けの「Synplify DSP ASIC Edition」も発表されている。

※関連情報:
シンプリシティ、ASIC設計向けのDSP合成ツール「Synplify DSP ASIC Edition」のβ版を発表

※記事提供:EDA Express

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