EDSF2007に出展していた、Averant社のブースレポート。

KARMA-EDA2007-01-31


Averantは、国内販売代理店となっているガイア・システム・ソリューション社のブースで製品を展示。先頃リリースしたばかりの新製品「SolidCheck」を初披露していた。

※関連情報:米Averant社、プロパティの記述を必要としない自動フォーマル検証ツール「SolidCheck」をリリース

新製品「SolidCheck」は、位置付けとしては同社の主力製品「Solidify」の機能限定版。プロパティ・カバレッジ機能やSVA-PSL言語トランスレーション機能など、ヘビーユーザー向けの高度な機能は搭載されていないが、検証エンジンは「Solidify」と同一で、フォーマル検証における基本的な検証項目をプッシュボタン式で選択するだけで、まさに導入したその日から手軽にフォーマル検証を実行する事ができる。

来日していたAverantのCEO、Ramin Hojati氏の話によると、「SolidCheck」は、ここのところ増えてきた「フォーマル検証手法をより手軽、より低コストで導入たい」というニーズに応え、「Solidify」の機能を切り出したもの。「SolidCheck」を使えばフォーマル検証の効果は充分に実感できるはずだが、より高度な機能・検証品質を求める検証エンジニアには、是非「Solidify」を使って欲しいとの事であった。

また、「Solidify」の導入実績について聞いたところ、ARMが一番のビッグカスタマーで、現在でもARM社内ではかなりの数のライセンスを使用中。その実績もあってAMBAバス専用のプロトコル・チェッカー「Solid PC」を開発する事が出来たとの事。その他、ATI、Cypressなど海外企業のほかに日本の大手メーカーにも多数の導入実績を持っていると聞いた。(※日本顧客の具体名は聞く事が出来なかった)

尚、Ramin氏の話では、Averantは今後も引き続きフォーマル技術への注力を進め、次のバージョンアップで新たなフォーマルエンジンを追加する予定。また、顧客の検証ニーズに応えるためにサードパーティとの協力関係も強化していくとの事で、その具体例として米AXIOM DESIGN AUTOMATIONとのコラボレーションを挙げた。更に、日本国内での製品展開に向けては、日本語版のマニュアルやガイドラインの整備を進める一方、フォーマル手法の普及に向けて、本国AEによるセミナー開催なども計画しているとの事であった。

※写真の人物は、AverantのCEO、Ramin Hojati氏。

※記事提供:EDA Express